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AIが毎回忘れるのを、
やめさせる方法

公開: 2026年8月1日 / 最終更新: 2026年8月1日 / 合同会社LSP「AIの育て方」

AIを使い始めた人がほぼ全員ぶつかるのが、これです。 昨日あんなに説明したのに、今日開いたら何も覚えていない。また一から説明する。 これ、AIの性能の問題ではなくて、教える場所を間違えているだけなんですよ。

AIが前に教えたことを忘れるのは、なぜですか?

会話の中で教えたことは、その会話が終わると残らないからです。 新しいチャットを開くたびに、相手は初対面に戻っています。

多くの人は、チャットの中で「うちはこういう店で」「お客さんはこういう人で」「その言い方はやめて」と教えます。 そのときはちゃんと直る。だから覚えたように見える。

でも次に新しいチャットを開くと、また同じことを説明することになる。 これを毎回やっていると、教えるより自分でやったほうが早いという結論になって、そこでAIをやめてしまいます。 もったいないんですが、非常によくある流れです。

では、どうすればいいですか?

会話の中で教えるのをやめて、「毎回読ませる1枚」を会話の外に持ちます。 新しい会話を始めるたびに、その1枚を最初に貼る。それだけです。

やることは本当にこれだけです。特別なツールも要りません。メモ帳で十分です。

大事なのは、その1枚が「自分の外」にあることです。 AIの中に置こうとすると、見えないし、直せないし、サービスを変えたら消えます。 自分の手元にあれば、いつでも読み返せて、直せて、別のAIに乗り換えても同じものが使えます。

その1枚には、何を書きますか?

4つです。①自分が何者か ②誰に向けて仕事をしているか ③してほしくないこと ④出力の形式。 このうち③が一番効きます。

ひな形にすると、こういう形になります。

【私について】
・◯◯(職種)をしています。◯年目です。
・お客さんは主に◯◯な方です。

【お願いしたいこと】
・◯◯について相談したり、文章を作ってもらいます。

【してほしくないこと】
・断定しすぎない。根拠がないときは「わからない」と言う。
・カタカナの専門用語を並べない。お客さんに伝わる言葉で。
・大げさに褒めない。

【出し方】
・長い前置きはいらない。結論から書く。
・箇条書きより、話し言葉の文章で。

書いてみると分かりますが、難しいのは①②④ではなく③です。 「してほしくないこと」は、実際に使ってみて「これは違う」と思った瞬間に足していくものだからです。 最初から全部書こうとしなくていいです。3行くらいから始めて、ずれるたびに1行足す。それで育っていきます。

AIの記憶機能を使えば、解決しませんか?

補助にはなりますが、それだけに頼るのは勧めません。 何が記憶されたかを自分で確認できず、サービスごとに仕様も違うからです。

記憶機能は便利です。使わない理由はありません。 ただ、うまくいかなくなったときに「何が原因か分からない」状態になります。中身が見えないので。

自分で1枚持っていれば、ずれたときにどこを直せばいいかが分かります。 これが大きい。記憶機能は、その上に足すものと考えると安定します。

思ったとおりに動かないときは、何を直しますか?

指示の言い方を変える前に、1枚のほうに「してほしくないこと」を1行足してください。 うまくいかない原因の多くは、やってほしいことが足りないのではなく、やってほしくないことを言っていないことにあります。

ここが、私たちが「使い方ではなく、直し方」と言っている理由です。

使い方——つまり便利なプロンプトの書き方は、調べればいくらでも出てきます。 でも自分の仕事に合わせて動かそうとすると、必ずどこかでずれます。そのときに どこを直せば直るのかが分かるかどうかで、AIが道具になるか、使わなくなるかが決まります。

直し方の順番

  1. ずれた出力を見て、「何が嫌だったか」を一言で言う
  2. それを「してほしくないこと」に1行として足す
  3. 同じことをもう一度やらせて、直っているか見る
  4. 直っていなければ、その1行をもっと具体的にする

これを何回か回すと、自分の仕事用の1枚ができあがります。 ここまで来ると、毎回の説明はなくなります。

プログラミングの知識は必要ですか?

要りません。書くのは日本語の文章だけです。 特別なツールも不要で、メモ帳に書いて貼り付けるだけで始められます。

私たちが扱っている範囲——秘書、接客の知識、文章、簡単な仕組みづくり——のどれも、 書いているのは日本語です。コードを書けるようになる話ではありません。

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