指示の出し方を調べると、だいたい「具体的に細かく書きましょう」と出てきます。 それで長く書くと、今度は途中の指定が守られなくなる。心当たりありませんか。 足りないのは長さではなく、分け方なんですよ。
指示の出し方を調べると「具体的に細かく」と出てきます。それ自体は間違っていません。 ただ、細かく書いた結果できあがるのが1本の長い塊だと、途中の指定が守られなくなります。
分けると何が変わるかというと、直す場所が決まります。 文体がずれたら③を直す。中身が薄かったら②に材料を足す。毎回同じ癖が出るなら①に1行足す。 混ざっていると、どこを直せばいいのか分かりません。
人に頼むときも同じですよね。「これとこれとこれ、あとこれもお願い」と言われたら、最後のほうは記憶に残りません。 長さの問題ではなく、数の問題です。
なので、長く書くこと自体は悪くありません。悪いのは、一度に頼む数が多いことです。 前提を200行書いても構いませんが、今回の依頼は1つにします。
【前提】(毎回同じ。1枚にしてコピーで貼る) ・パーソナルジムをやっています。5年目です。 ・お客さんは30代〜40代の女性が中心です。 ・カタカナの専門用語は使わない。 ・「いかがでしたか」で締めない。 【依頼】(今回だけ。1つに絞る) ・下の問い合わせに返信の下書きを作ってください。 ・材料: (実際に来た問い合わせの文面をそのまま貼る) (すでに試して駄目だった案があれば書く) (どういう返事なら送れるかの条件) 【形】 ・300字前後。 ・箇条書きは使わない。 ・料金と所要時間は必ず入れる。
この形にすると、明日も使えます。【前提】と【形】は貼り直すだけで、【依頼】の中身だけ入れ替わる。 毎回ゼロから書かなくなった時点で、だいぶ楽になります。
自分で書いたものを自分で採点させると、だいたい甘い点がつきます。 書かせる会話と、見せる会話を分けたほうがいい。同じAIでも、別の会話にするだけで指摘が変わります。
急がば回れで、分けたほうが速いです。1回で全部やらせようとして3回やり直すより、 2回に分けて1回ずつ通したほうが、結局早く終わります。
右側は、出てきた文章を見れば守られたか分かります。左側は分かりません。
自分が判定できない言葉は、書いても意味がないと思って削ってしまって大丈夫です。
1回目でうまくいくと、そこで満足して次に進みたくなります。 でも2回目で同じ癖が出るなら、その指示は効いていません。たまたま当たっただけです。
面倒に見えますが、ここを1回やるだけで、後から「なんで戻ったんだろう」と悩む時間が消えます。
指示を短くして、代わりに材料を渡す。この切り替えは、意味が分かれば今日からできます。
次に出てくるのが、自分の仕事で何が「材料」なのか分からないという壁です。 事実・すでに試して駄目だったこと・使える条件。この3つが材料だと言われても、自分の商売のどれがそれに当たるのかは、外から一般論では言えません。
ここを一度決めてしまえば毎回使い回せます。逆に、決めないまま書き続けると、短く書く練習だけが続きます。
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