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ChatGPTが覚えてくれないのは、
覚えさせる場所を作っていないから

公開: 2026年8月30日 / 最終更新: 2026年8月30日 / 合同会社LSP「AIの育て方」

毎回同じ説明をしているなら、AIの性能ではなく、置き場所の話です。 覚えさせる場所は、実は4つあります。手元の1枚、カスタム指示、メモリ機能、プロジェクト。 この4つの使い分けが決まっていないと、どこにも定着しないんですよ。

ChatGPTが覚えてくれないのは、なぜですか?

覚えさせる場所を用意していないからです。 チャットの中で伝えたことは、その会話が終わると残りません。

「昨日あれだけ説明したのに」と思うところですが、昨日の説明は昨日の会話の中にあります。 今日の会話には持ち込まれていません。だから、また一から説明することになる。

なので、やることは「覚えさせよう」と頑張ることではなく、覚えておく場所を先に決めることです。

覚えさせる場所は、どこにありますか?

4つあります。①手元に持つ1枚のメモ ②カスタム指示 ③メモリ機能 ④プロジェクトやGPTsのような箱。 まず①を作ります。

どれを使えばいいですか?

①を土台にして、その上に②と④を足します。③は補助です。 置くものが決まっていれば、迷いません。

どこに、何を置くか

迷ったら①に置きます。置き場所が決まっていないものは、どこにも定着しません。

①を土台にする理由は単純で、ここだけが自分で全部見えて、直せて、別のAIに移せるからです。 サービスを乗り換えても、②③④は持っていけませんが、①はコピーするだけで済みます。

メモリ機能に任せてはいけませんか?

補助としては使えますが、それだけに頼るのは勧めません。 何が記憶されたのかを自分で確認しづらく、サービスごとに仕様も違うからです。

問題が起きるのは、うまくいかなくなったときです。 中身が見えないと、どこを直せばいいのかが分からない。原因が特定できないまま、聞き方をいじり続けることになります。

ときどき中身を開いて、古くなったものを消しておくといいです。 半年前の案件の前提が残っていて、それが今の答えを引っぱっていることがあります。

手元の1枚には、何を書きますか?

①自分が何者か ②誰に向けて仕事をしているか ③してほしくないこと ④出力の形式。 ③が一番効きます。
【私について】
・◯◯(職種)をしています。◯年目です。
・お客さんは主に◯◯な方です。

【してほしくないこと】
・カタカナの専門用語を並べない
・「いかがでしたか」で締めない
・根拠がないときは「わからない」と言う

【出し方】
・結論から。前置きはいらない
・話し言葉の文章で

最初から完成させようとしないでください。3行で始めて、ずれるたびに1行足す。 使って足した行だけが効きます。想像で書いた行は、だいたい効きません。

前提が本当に読まれているか、どうやって確かめますか?

用件を渡す前に、「いま渡した前提を3行で要約して」と言わせます。 ここでずれていたら、その先は全部ずれます。

これをやる人は少ないんですが、効果は大きいです。 読まれているつもりで長い作業を進めて、最後に全部やり直すのが一番もったいない。

覚えさせる場所を作る手順

  1. メモ帳に1枚作って、4項目を書く(3行ずつで十分)
  2. そのうち、どの会話でも同じ部分だけをカスタム指示に写す
  3. 仕事の種類ごとにプロジェクトを作り、案件の資料をそこに置く
  4. 新しい会話のたびに1枚を貼り、「3行で要約して」で読まれたか確かめる
  5. ずれたら、指示を言い換えずに1枚のほうへ1行足す

ここまで来ると、毎回の説明がなくなります。

覚えさせる場所を作った後に、必ず出てくる問題

メモリやカスタム指示に書く。場所を作るところまでは、画面を開けば誰でもできます。

その後で必ず出てくるのが、何を覚えさせて、何を捨てるかです。 全部書くと精度がかえって落ちます。書く量を増やすほど良くなるものではないので、どこかで捨てる判断が要ります。

この取捨は、あなたが普段どの仕事にAIを使うかで変わります。 週に一度しかやらない作業のために枠を使うと、毎日やる作業の精度が下がる。その優先順位は、仕事の中身を見ないと決められません。

あわせて読む: AIが毎回忘れるのを、やめさせる方法カスタム指示に何を書くか、実際の中身を全部見せる

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