先週まで気持ちよく使えていたのに、今週は当たり前のことしか言わなくなった。 このとき真っ先に疑われるのはモデルの変更ですが、実際に多いのはもっと手前の話です。 まず、会話を新しく開き直してみてください。それで戻るなら、原因はモデルではありません。
「精度が落ちた」と感じたとき、最初に疑われるのはたいていモデルの変更です。 でも実際に手を動かして確かめると、8割はもっと手前で終わります。会話を開き直すだけで戻る。
順番だけ決めておきます。会話 → 前提 → 前提の中の矛盾 → 仕事の難度。この順に見ると早いです。
さらに厄介なのが、途中の脱線も材料として扱われることです。 30往復もすると、その中には試して駄目だった案や、雑談や、言い間違いも入っています。 それを全部ふまえた答えになるので、だんだんぼやけていきます。
サインは3つ。指定した文体が急に戻る/当たり前の一般論が混ざる/外したはずの選択肢がまた出てくる。 どれかが出たら、粘らずに切ります。
どれも単体では正しいので、足したときには気づきません。
矛盾した2行があると、そのときどきでどちらかが勝つので、答えが安定しなくなります。 これが「昨日は良かったのに」の正体だったことが何度もあります。
直し方は簡単で、1枚を頭から読み直して、どちらを優先するかを決めて1行にまとめるだけです。 「短く。ただし料金と日付は必ず残す」のように、優先順位まで書いてしまいます。
おすすめは、自分の仕事から「定点の1問」を作っておくことです。 実際にあった問い合わせを1件そのまま保存しておいて、それに返信を書かせる。それだけ。
毎回まったく同じ入力なので、返ってきたものを見れば違いが分かります。 これを持っていないと、落ちた気がする、という感覚だけで設定をいじり始めることになります。 たいていそれで、もっと悪くなります。
2分で終わります。これがあるだけで、原因の切り分けが推測から確認に変わります。
最初は「問い合わせの返信を書く」だったのが、いつのまにか 「返信を書きつつ、断り方も考えて、次の提案も入れる」になっている。 これは精度が落ちたのではなく、頼んでいる中身が3つに増えています。
自分の頼み方は、少しずつ育ちます。うまくいくと、つい足してしまう。 落ちたと感じたら、最初に成功したときの頼み方と、今の頼み方を並べてみると分かります。
「ここまでの前提と決まったことを10行でまとめて」と言わせて、その10行を新しい会話の頭に貼る。 全部の履歴は要りません。決まったことだけを持っていきます。
これを習慣にすると、落ちる前に切れるようになります。 長い1本の会話を守ろうとするより、短い会話を継いでいくほうが、結果的に安定します。
会話を新しくする、前提を貼り直す。落ちたときの応急処置は、ここに書いたとおりにやれば自分でできます。
困るのは、これが毎週のように起きる場合です。そのたびに貼り直していると、直している時間のほうが長くなります。 繰り返し起きるなら、原因は使い方ではなく、前提の置き場所と渡し方——つまり設定の側にあります。
どこに置けば落ちなくなるかは、その人が何の仕事でAIを使っているかによって変わります。ここは記事では決められない部分です。
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